本文記事―98年1月

 


 
高崎市、指定袋の方針やめ、4月から白系半透明で

 

【1月28日=小野】前橋市の指定袋の件で陰に隠れるよう、動向等、ご無沙汰となってしまった高崎市。フレッセイ本部商談後、高崎市役所の廃棄物対策課を訪問してきました。

今回はアポをとって訪問したわけではなかったので指定袋等の担当の方が不在でしたが、廃棄物対策課の井田氏が対応してくれました。それによれば、以前持ち上がっていた指定袋(有料制)については現時点では行わず、98年4月から透明、白系半透明を実施していくということです(レジ袋については不可)。急きょ決まったようで4月以降、猶予期間を設け、現状の黒袋でゴミを出しても回収するということです。

いったん指定袋案が持ち上がり、その後透明・半透明となった理由としては、反対等も多く市役所内で意見がまとまらなかったこと、人事異動等もあったこと、前橋市が指定袋になったこと(ライバル心が強い)等があるようです。

印刷なしのNB商品でOKということで、ホッと一安心しましたが、井田氏によると部長クラスの意見では現時点でも「市のマークくらい入れるべきだ」との声もあるようです。また今回の透明・半透明化は分別収集が目的のため、実施後徹底されないようであれば指定袋にしていくこともあると言うことなので、今後の動向等も注意していく必要がありそうです。

 


 
日田市、LDPEにこだわり、レジ袋に対しても

 

【1月27日=勝田】日田市役所(大分)環境課武石氏を訪問。同市が実施する透明化についてお聞きする。透明化移行の主旨は他の自治体同様、分別の徹底、作業員の安全確保などです。4月1日より5月いっぱいが試行期間で、6月1日より完全実施です。透明化は、基本的にはLDPE透明に限るもので、HDPEは不可です。

問題点は、レジ袋をごみ袋として使用させたいことでした。当然ながらレジ袋のほとんどはHDPEです。現在、市では、HDPEではなくLDPEのレジ袋製造をスーパー、ホームセンター、小売店などに働きかけようと準備をすすめているそうです。私からLDPEでレジ袋を製造することは強度、単価などから考えられないことを伝える。

あまりにLDPEレジ袋にこだわっているため、各種サンプルを広げ、原料の違いによるメリット、デメリットを解説。LDPEでのレジ袋製造は難しいことを説明する。現行のレジ袋を無着色にすることには問題ないこと、015のHDPEが使用不可であると、単価アップになり消費者から反発を受けることが考えられることを話し、大分市同様に無着色半透明までOKであることがもっともベストであることをお願いする。

更に半透明商品のカタログを見せ、無着色半透明までOKであれば商品選択の幅が広がり販売店・消費者も喜んで透明化を受け入れるでしょうと助言する。2月中には結論を出すそうです。

事業系については市民ごみ収集を利用できなくなります。ごみ袋の規制はなく、透明袋の推奨程度です。ごみ収集は収集業者あるいは清掃工場へ直接持ち込むよう改めます。

 


 
新居浜市、尾道市が4月から乳白半透明

 

【1月23日=金子】新居浜市(愛媛)、尾道市(広島)がともに4月1日から透明化(半透明)になります。ともに市販の乳白半透明でいけるということです。なお尾道市は不燃は透明です。

 


 
顧客から、ダイオキシンの出ない袋?

 

【1月22日=大橋】本日たて続けに2件の得意先(愛知)から「ダイオキシンの出ない袋があるって聞いたんだけれど、そんなのある?」とのこと。それぞれの得意先は、その先の顧客である自動車部品メーカーと私立学校から問い合わせを受けたとのこと。

 

こちらとしては、ビニール袋ではなくポリ袋であることなど従来からの説明を行い、ダイオキシンがでないことを理解してもらう。色々話を聞いていくと、どうも新聞記事だかテレビを見て問い合わせをしてきたような感じである。いずれにしても、ここのところのダイオキシンの報道で、このような問い合わせが増えてきているのも事実で、訪問先でもよく話題にでる。

 

聞かれたときに、明確に回答することが先方の意識に一番よく残ると思うのだが、こう毎度毎度だと、かえって文章にしてこちらから情報を発信した方が親切なのだろうかと考えさせられる。

 


 
高知市が要請「なるべく半透明で」

 

【1月22日=金子】得意先から高知市が透明化になるという情報をもらい、同市清掃業務課に確認をいれました。もともと高知市としては半透明を推奨していましたが、その要請が弱く、ほとんど黒が主流で販売されていました。今回も電話で聞いたところでは「収集拒否はしませんが、なるべく半透明で出すようにお願いしている」ということでした。

 

ただ、小売りのバイヤーからの情報でもあったので確認をすると、半透明化要請を強くするため、昨年12月に小売り、町内会の代表、商店街などの担当を集め、その主旨を伝えたそうです。加えて先週は各町内会に対し、住民にそのようにお願いしてほしい旨の通達を出したそうです。

 

よって、今回高知市での半透明(市販)袋の販売が増えてくると思います。強制ではないといえ、そのような通達がでれば店舗に置くことが必要となります。

業務課の担当からは「他の袋の拒否はしないものの、目安として4月ころには半透明が定着してほしい」という曖昧表現でした。

 



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