ごみ袋用語事典

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仕 様
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しくみ
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考え方
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炭カル入り
とって付き
分解性
着 色
HDPEとLDPE
サイズ
厚み
透明度の基準
再生原料リサイクル
本体印刷
強 度

レジ袋の扱い
販売委託
価 格
業者認定
品質管理
物流管理

設計思想
透明化
金券機能
排出容器
広報メディア
業 界

 



炭カル入り


「炭カル入り」には
効果があるのか?ないのか?

「炉にやさしい」などと宣伝されている「炭カル入り」の袋ですが、じつはそのような効用は期待できません。全国で導入している自治体が少なくありませんが、正確な情報が行き渡っていないためであり、困ったことだといえます。



とって付き


「とって付き」や「ひも付き」などをどう評価したらいいのか?

「とって付き」や「ひも付き」など口を結びやすくするための特殊な加工については、本当に必要かどうか議論のあるところです。コストが余計にかかる上に、手先の器用な日本人には「特に必要ない」「平袋のほうが使いやすい」という声も聞かれます。業界でも試行錯誤している段階で、結論がでていません。



分解性


一時話題になった「分解性」はどうなってしまったのか?

「分解性」は一時華々しく紹介されましたが、その後尻すぼみになっています。その理由には、
 1)コスト高
 2)焼却処理される場合は無意味
 3)分解する度合いがまだ不明確
 4)崩壊した細片の飛散による影響が心配、
などがあげられます。



着 色


着色するなら、どんな色がいいのか?

色選びは慎重にすべきです。色によって顔料の値段は異なるため、全体コストに大きく影響してきます。また基本的に問題はないとされていますが、有害化合物の混入の危険性の少しでもある色は避けておくのが賢明と思われます。

コスト面

シール性

種  類

無機顔料 ※1)

有機顔料

×

×

×


 ※1)無機顔料…有害な重金属の使用を避けられる

 



HDPEとLDPE


高密度ポリエチレン(HDPE)と低密度ポリエチレン(LDPE)の違いはなに?

高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンでは、材質の特性が異なります。どちらが良いと一概にはいえません。使用場面に合わせて使用者が判断するのが理想的です。一律に片方に限定してしまうのは混乱の原因となりやすく、なるべく避けたいものです。



サイズ


サイズの種類はいくつ用意したらいいのか?

最もよく使われる大きさは45Lですが、ほかにも20L、30L、70L、90L等が流通しています。ごみ袋の使用状況や収集頻度、レジ袋併用の可否により、サイズの取り扱い方は変わってきます。あまり種類が多いと物流・販売の管理が難しくなります。



厚 み


厚みはどのように設定したらいいのか?

やみくもに厚さを追い求めると過剰包装を招き寄せることになります。サイズによっても使用場面によっても適切な厚さは大きく変わってきますので、一律に設定したりせず、多様な選択の幅を残しておく配慮が求められます。



透明度の基準


透明度の基準はどうしたらいいのか?

プライバシーとのかねあいで半透明とする際、いつも透明度の基準が議論となります。結論的に、これといった便利な基準は発明されていませんが、別に基準がなくとも指導がうまく行くというのも事実のようです。実際的には「常識」を働かせる勇気が待たれます。



再生原料リサイクル


再生原料のリサイクルのこと、知っていますか?

いままで黒いごみ袋は色の混じった雑色再生原料のリサイクルに貢献してきました。全国各地で黒い袋が使えなくなると、スクラップ端材の再利用が行き詰まるという困った問題が起きてきます。なんとか色の着いた袋の活躍する場所も残す途はないものでしょうか。



本体印刷


本体印刷にはどれくらいコストがかかるのか?

本体印刷を入れると加工コストが発生するだけでなく、生産・物流・販売の各段階で管理コストが膨らむことにより、トータルで市販品よりも効率が損なわれます。それら追加コストは値段に反映していないため、普段人々の目にとまることはありませんが、本来なら費用と効果とのバランスのなかで導入の適否は検討されるべきです。



強 度


強度の基準はどうやってつくる?

現状では「引っ張り強度」のみが強度基準に使われていますが、実はほかにも「衝撃強度」「引き裂き強度」などがあり、強度のあり方は多面的です。ただごみ袋の場合は、強度をいたずらに一面的に追い求めるのが良いのかはぜひ考えたい点です。製品の特質上、再生原料活用という視点とのバランスが求められるはずです。



レジ袋の扱い


レジ袋をごみ袋に使う。あなたは容認派?

レジ袋の存在を認めない立場からは、レジ袋での排出は容認し難く映ります。意外と見落とされがちなのは製品のライフサイクルで、指定袋はただの一度使用されておしまいですが、レジ袋は最低二回は人々の生活の役に立ちます。いまの社会においてレジ袋に頼らない生活が可能と見るかどうか、結局そのあたりが判断の分かれ目になるといえましょう。

 



販売委託


小売店への販売委託、どうすればいいのか?

ごみ袋というのは日用品を置いている店ではどこでも扱っています。したがって販売委託をする場合、参入制限を設けることには疑問が持たれます。委託手数料を定めるという場合、低すぎれば店の利益は圧迫され、高すぎれば税の過剰支出という問題が発生してきます。



価 格


価格コントロールをどうするか?

市販品の場合、これといって価格を安定させる方法はありません。「定価」を強制すると独禁法の「不当な取引制限」に抵触するおそれがあります。価格のバラつきは、効率的な流通を維持するためのコストとして受け入れる割り切りが必要です。

 



業者認定


適正な競争のレベルとは?

メーカーの参入を制限している例を時折見かけます。過当競争の結果生ずるトラブルを未然に防ぐというのがその趣旨のようですが、実のところ杞憂にすぎません。メーカー同士を自由に競わせているケースにおいて弊害が生じたという例は、これまで報告されたことがありません。また何社以上が参入すると「過当」になるかは、誰も判定のしようがありません。



品質管理


一定品質をどうやって守っていくか?

品質を過剰に追求しすぎると、ごみ袋としては不釣り合いなコストが発生します。ポリ袋の場合、生産管理に万全を期しても「完全無欠」は難しいというのが実情です。発生したクレームに対し、いかに適切な対応をとっていくかということが現実問題としてはむしろ重要といえます。



物流管理


配荷ルートをどう組立てるか?

都会においては、大がかりな体制を敷くことなしに滞りなく製品配荷を達成することは困難で、必然的に既設の流通段階を経ることとなります。一方、小都市だと配荷ルートは当局の判断でどうにでもできてしまう面があります。役所窓口で販売するなど既設流通を経ない方法も可能ですが、その場合ごみ袋のあり方としてそれが望ましいのかはよく考えておきたい点です。



設計思想


目的と手段がマッチしているか?

指定袋に何を望むかをはっきりさせる必要があります。そして定めた目的にとって一番周囲への負荷がなく合目的的な手法を選択する必要があります。単に「指定のための指定」にとどまっている制度については、一度根本から見直してみる必要もあるといえましょう。



透明化


透明化するということの意味は?

一見するとその妥当性を疑う必要性はないかに思える袋の「透明化」ですが、プライバシーの見地から出されている問題を解決したとはいえない状況にあります。「本当に黒袋だと解決できないことなのか?」という視点からの問いは、一度真剣に受けとめてみる価値があるといえそうです。



金券機能


経済的手法の道具としての可能性は?

ごみ袋が手数料を表示する「金券」として扱うのに適した物品であるかどうか、シールとの比較において何がどう違うのかなどについて現状では研究が不十分です。ステーション収集であるかぎり事業系ごみの混入問題も避けられません。有料袋方式には何ができて何ができないのか、これから解明しなければならない課題です。



排出容器


本来的に容器に望まれる要素とは?

ごみ袋の中核的な役割は「ごみを包んで保管・運搬する」ことです。従来この機能の一点において、消費者と生産販売者は売買行為を仲立ちとして緊張関係にありました。そこへ行政が第三極として現れ、ごみ袋に収集者としての要望を組み込んだのが指定袋です。そこでは三つの立場を包含した上でごみ袋の理想的なあり方を探るという姿勢が、本来的に必要とされています。



広報メディア


印刷を入れるということの意味は?

印刷を入れると、それなりの効率低下や環境負荷が伴うということは忘れられがちです。その負担は誰がどういう形で負担するのか、その負担と引き換えに我々にはどんな利益がもたらされているのかなどを、冷静に考えてみたいものです。



業 界


ごみ袋に付随するサービスとは?

ごみ袋を扱う業界は、消費者の満足を追求し続けることで進化してきました。仕様、品質、価格、品揃えバリエーション、販売方法などは、長年の要求にさらされることで今日の姿に落ち着いてきているのです。ごみ袋を妥当な方向に導いていく上では、そうした業界による多様なサービスのあり方を総体として捉えていただくことが不可欠な姿勢であると考えられます。

 

 

 
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