日時:1998年4月9日(木) 15:15〜17:00 於:日本サニパック 地下会議室
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役員改選 武田 今日はお集まりいただきありがとうございます。まずは検討事項が何点かありますので、そちらの方から片づけたいと思います。 ―― 最初のうちは二期くらい連続してやらないとダメだね。 ―― 武田さん自身としてはどうなんですか? 武田 この会は皆さんでやってるんですから、持ち回りがいいと思うんです。私もこの二年間、会長としてしたことはパンフレット作成ぐらいですから。 ―― 武田社長に是非お願いしたいです。 ―― 会をまとめるのは大変だと思いますけど。 武田 ほんと名ばかりで申し訳ないと思ってます。市役所にも数回行った程度で思うような成果もなく無力感を感じてます。もちろん、新たな方法を考えなければならないとは思っていますが。 ―― 各社、市場の中では競争してるんですから、親睦会でもいいと思ってます。別に談合しているわけじゃないんですから。要するに「この会に対してどういうふうな見方をするか?」だと思うんです。ふつう我々販売という世界ではまとまりが作りにくいものなんです。それが出来てるんですから、責任を感じることはないと思います。 ―― 親睦の意味でも価値はあると思います。 武田 持ち回りの考えは、皆さんどうですか? ―― 会が軌道に乗ってくれば話も変わりますが、現時点では…。 ―― 無給だからしんどいと思いますよ。 武田 (会計役の北島氏遅れて加わる)北島さんどうでしょうか? 今日、このメンバーの話の中ではもう一期役員継続ということなんですが。 北島 私の方としては問題ありませんが…。
役員継続、早速の会費徴収 武田 それでは2期目に入ったということで。早速ですが、半年分の会費6万円を今月中にお願い致します。 ―― 残っていた借金の方は? 小塩 パンフレット発送時に約80万円の不足分が生じました。その後会費の入金があり、そこから返金して現在借残が40万円ほどとなってます。今回の会費徴収でそれも返し終わり、こんどからはプラスに転じます。 武田 皆さんのお手元に請求書が送られてくると思いますので、前回と同じ要領で振り込みをお願いします。 それでは次に、行政訪問の報告を。小塩君お願いします。
青梅市訪問報告 小塩 3月6日に青梅市役所へ武田会長、馬場、小塩の三人で行ってきました。青梅市は既に有料化は決定してまして、指定袋で実施することもほぼ決まっていたようでした。小売店への配送や導入方法について、約2時間位話しました。市側の考えは入札方式です。配送機能を持った業者であればメーカーでも問屋でも門戸を開くといっていました。袋は入札を予定しており、落札業者は1社にすると言ってました。袋の種類は3種類で売価も決まってます。青梅市の人口は約15万人です。 武田 感じとしては、もう業者は決まってそうだったね。 小塩 小さな町村であれば「見積合わせ」のようなアリバイだけこしらえて逃げてしまえるでしょうけど、青梅市の規模ではさすがにそれはできませんからね。一応入札は開かれると思います。ただ、入札に参加資格の規定か何かを設けて、最終的にはモデル地区配布用を作った実績のある業者に落ち着くよう配慮がなされるのではないかと心配です。 ―― 青梅市に納入してるのはたしか「越健産業」ですよね。 ―― あそこは西多摩から埼玉の地方で自治体に食い込んでおり、指定袋の商権を握っています。 ―― それがまた安いんですよ。 ―― 中国製らしいですね。 ―― リスク背負ってるね。 武田 青梅市の担当者は、我々の説明を聞いた後で「もっと事前に言ってくれればね」なんていってるんですよ。指定袋が導入されることで業界にどれだけ影響が及ぶか分かっていなかったんですね。 ―― こういう事例をまとめて世論に訴えるしかないですね。 小塩 入札は6月ぐらいにと言ってました。 武田 炭カル混入には疑問を示してましたから、フェロキサイドとか変わったものの仕様にはならないと思います。 小塩 青梅市はもともとダストボックスが設置してあるんです。ですから、いつでもごみが出せたわけです。そうすると近所同士でごみ出しをめぐるトラブルが発生して。今回はその切り替えが目的でもあるんです。
八王子市訪問 小塩 報告に戻りますが、その後八王子市に行って来ました。その3ヵ月前にも訪問していますが、今回担当者の人事異動もあったものですから。もう一度一からの説明となりましたが、先方はなかなかよく研究しているようでした。ただ、あまり状況はすすんでないようです。 武田 情報過多になっている気がしますね。 ―― 炭カルは配っているんですか? ―― あれはモデル地区に無料で配った分でしょう。 小塩 八王子市の担当者は自治体の中ではかなり紳士的で慎重という印象でした。 武田 片や売り込み、片や反対と、業界のまとまりがありませんから先方も混乱してますね。(苦笑) ―― まだ黒袋で大丈夫みたいですね。モデル地区では炭カルを配布したみたいですが。 小塩 担当者は「答申をよく吟味した上で」なんて言ってましたから、ちょっと変わってますね。ふつうはもっと安易に指定袋政策に手をつけてしまうものですが。
高岡市も有料化、中京地区は急激に進行 小塩 高岡市も10月から有料化です。先日うちの大谷が当局を尋ねました。そのときに担当者は、地元業者を優先し、他県業者には仕事を渡さないとはっきり言明しています。地元の問屋さんによれば高岡市は人口17万人で小売店が1,000店舗くらいあるそうなんです。そのフォローを問屋一社ですべてまかなうのは無理があるように思えるんですが、担当者は可能だと踏んでいるようです。 ――ひどい話ですね。 ―― 小売店のマージンは少ないし、地区地区でバラバラの仕様、これではマーケットが無くなってしましますよ。 ―― 地方はかなり指定化が進んでます。だから“田舎行政”なんて言われんですよ。目に見えない小さなところで増えていますね。 ―― ここへきて中京地区がいっぺんに進みました。今年年明けから名古屋市以外ほとんどと言っていいぐらい。
訴訟を起こす? 武田 いま行政に対して訴訟を起こせないか?と考えているところなんです。お金と時間はかかってしまうんですが。入札で我々の商権を取られてしまうのはあまりにもひどいと思うんです。また、入札方法も問題あるところがあるみたいですしね。 ―― 裁判よりも消費者センターに実態や事実関係を訴えた方が早いですよ。市は消費者に対して弱いんです。また、消費者団体に参加している人は「ごみ減量推進協議会」とかの委員になっている可能性も高いですから。消費者団体を利用するんです。市民としての利益を確保するために公平さを追求するようなアプローチで。 武田 青梅市をターゲットにしようと考えてるんです。 ―― 新聞社を利用した方がいいかも知れません。民間企業ですと、どうしても「商売」がらみに思われがちですから。弁護士への相談は難しいと思いますから、やはり市民の立場に立って消費者団体に訴えかけるのがいいと思います。わざわざ北九州市というわけにはいかないでしょうから、近場の青梅市あたりがいいんじゃないですか? ダメもとで。 小塩 でも、実際のところ、市民が損している現実もないんですよね。 ―― 再生品の問題については客観性があります。そこを突いたらどうですか。 ―― 本来は、黒袋が一番の資源有効利用ですからね。 ―― 有料化のやり方へのクレーム、正攻法では難しいと思います。知恵を絞らないと。
東京都に再度あたる ―― この間、ハイテックの社長と話したんですが、東京都を再度攻めてはどうかと。いずれ炭カルの必要は無くなるでしょうし。恐らく半透明も再生原料入りでってことになるんじゃないですかね。そうすれば他都市への波及効果も出てくるだろうし。 ―― なんてったって「リサイクルの青島」ですからね。根気よく都に働きかける必要はありますね。 ―― 区移管の話は? ―― 二年後でしたっけ? ―― 自区内処理は出来るんですか? ―― どうやら区移管は実現しそうな雰囲気になってきました。ここはわれわれも移管後のことを想定して、事前に区との折衝をもっておいた方がいいかも知れませんね。
再生半透明の提案 ―― どうでしょう、我々の目指すごみ袋を採用させるんです。東京都あたりに。 ―― 当会の推奨ということでモデル品をつくってみましょうか? 現物がないとインパクトが弱いですから。パンフレットと一緒に送ったら効果あるかもしれません。パンフレットも、すでに先方で失くされてるケースが多いですから。3、4年おきに、くどいくらい送った方がいいと思うんです。 ―― どうせ推奨品をつくるんだったら、本体に一色印刷で簡単な説明つけてはどうでしょう? ―― それだと趣旨と矛盾することになりませんか? ―― それはそれだから。問題が別でしょう。 ―― では提案商品をつくっていく方向で。 武田 それでは時間も来ましたので今日はこんなところで。
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